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iCloudの「高度なデータ保護」をわかりやすく解説

「高度なデータ保護」は、鍵をAppleからあなたのデバイスへ移します。責任も一緒に。

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要点

「高度なデータ保護」は、エンドツーエンド暗号化の対象をiCloudバックアップ、写真、メモなどiCloudのデータの大半に広げる、任意のiCloud設定です。オンにするとAppleはそのデータの鍵を持たなくなるため、復旧方法――デバイスのパスコード、復旧用連絡先、復旧キー――を確保しておく必要があります。iCloudメール、連絡先、カレンダー、共有アルバムは標準のデータ保護のままです。

押さえておきたいこと

  • 写真、iCloudバックアップ、iCloud Drive、メモがエンドツーエンドで暗号化されます。
  • そのデータの復旧を、Appleは手伝えなくなります。
  • メール、連絡先、カレンダー、共有アルバムは対象外です。

標準のデータ保護と「高度なデータ保護」

標準のデータ保護でも、Appleはパスワードとキーチェーン、ヘルスケアデータ、iCloudのメッセージなど、15のカテゴリのiCloudデータをすでにエンドツーエンドで暗号化しています。iCloud写真やiCloudバックアップを含む残りのデータは、Appleが持つ鍵でAppleのサーバ上で暗号化されています。だからこそ、Appleは復旧を手伝えるのです。

「高度なデータ保護」は、エンドツーエンド暗号化の対象に10のカテゴリを加えます。iCloudバックアップ、iCloud Drive、写真、メモ、リマインダー、Safariブックマーク、ショートカット、ボイスメモ、ウォレットパス、フリーボードです。これらの鍵は、あなたの信頼できるデバイスにしか存在しません。Appleはデータを読めず、Appleのサーバに侵入した人も読めません。

通信中

途中は保護、届けば読める

事業者が読めるか

はい

保存時

暗号化して保存、鍵は事業者が持つ

事業者が読めるか

はい

エンドツーエンド

鍵を持つのはあなたのデバイスだけ

事業者が読めるか

いいえ
「暗号化」の3つの意味と、それぞれの場合に事業者があなたの写真を読めるかどうか。

オンにする

最初に必要なもの

  • 2ファクタ認証が有効なApple Account。
  • デバイスに設定したパスコードまたはパスワード。
  • Apple Accountでサインインしているすべてのデバイスが最新であること。iPhoneはiOS 16.2以降、MacはmacOS 13.1以降、WindowsパソコンはWindows用iCloud 14.1以降が必要です。
  • デバイスのパスコード以外に、少なくとも1つの復旧方法(復旧用連絡先か復旧キー)。

管理対象Apple Accountとお子様用アカウントは対象外です。また、Appleはイギリスの新規ユーザに「高度なデータ保護」を提供できなくなっています。

手順

  1. 使っているiPhoneを最新のiOSにアップデートします。
  2. 設定 › [自分の名前] › iCloud を開きます。
  3. 下にスクロールして「高度なデータ保護」をタップし、「高度なデータ保護をオンにする」をタップします。
  4. 画面の案内に従って、復旧方法を確認します。

1台のデバイスでオンにすると、アカウント全体で有効になります。同じ画面からいつでもオフにでき、その場合はデバイスが鍵をふたたびAppleにアップロードし、アカウントは標準のデータ保護に戻ります。

復旧:ここだけは確実に

「高度なデータ保護」がオンだと、Appleはエンドツーエンドで暗号化されたデータを復旧するための鍵を持っていません。アカウントにアクセスできなくなったら、取り戻す手段はあなたの復旧方法だけです。

  • 手元に残っているデバイスのパスコード、またはMacのログインパスワード。
  • 復旧用連絡先:自分のApple製デバイスを持つ信頼できる人です。あなたにコードを伝えられますが、あなたのアカウントやデータにはアクセスできません。最大5人まで追加できます。
  • 復旧キー:28文字のコードです。設定したあとでなくすと、Appleは再発行できません。

変わらないこと

  • iCloudメール、連絡先、カレンダーは標準のデータ保護のままです。メール、CalDAV、CardDAVがエンドツーエンド暗号化に対応していないためです。
  • 共有アルバム、iWorkの共同制作、「リンクを知っている人はだれでも」で共有したものは、「高度なデータ保護」をオンにしてもエンドツーエンドで暗号化されません。
  • iCloud共有写真ライブラリなどの共有コンテンツがエンドツーエンド暗号化を保てるのは、参加者全員が「高度なデータ保護」をオンにしている場合だけです。
  • 一部のメタデータ――ファイルの種類、日時、デバイス名、写真のチェックサム――は、Appleが持つ鍵で暗号化されたままです。
  • iCloud.comでのWebアクセスはオフになります。再びオンにした場合は、一時的なセッションのたびに信頼できるデバイスで承認します。

金庫アプリの役割

「高度なデータ保護」は、iCloudのデータをAppleからも、Appleのサーバへの侵入からも守ります。でも、iPhoneのパスコードを知っている人がiPhone本体で写真アプリを開くことには、何の効果もありません。Latentのような金庫は、iCloudにバックアップされる前に、iPhone上で独自のパターンかパスワードでファイルを暗号化します。そのため「高度なデータ保護」がオンでもオフでも、そのバックアップはAppleには読めません。

出典

  1. Apple — How to turn on Advanced Data Protection for iCloud
  2. Apple — iCloud data security overview
  3. Apple — Apple can no longer offer Advanced Data Protection in the United Kingdom to new users

あなたのものは、あなただけのものに。

試すのも自由、離れるのも自由。